きままにほろり

銀色のシールの貼ったゲームのネタバレ感想ほか、徒然なるままに。

ゲーム感想⑱

9-nine-ゆきいろゆきはなゆきのあと

 

kimama-horo.hatenablog.com

 過去作の感想で予想した通り、2020年に希亜ルート主体の作品が出て図らずも有言実行してしまった訳で。本作のプレイを始めてすぐに「これ、はるいろ買ってからの方が良いんじゃね」とも思いましたが、昨今のご時世ではせっかく始めたゲームをおあずけして、過去作からというのも始めてしまった以上は引けず、結局最後までプレイしてしまいました。

ユーザーのサポートシステムであるはずの「フローチャート」を作品の進行に関与させていくのは、システムの有効活用としてなるほどと思わせる仕組みでした。

 

9-nine-というゲームに誘われるがままにゲームを進められることは、俗にある地雷を踏むという可能性が無いという反面で、どんな経緯を経ても見届けなければ先に進めないというある意味で残酷なものでした。

そらいろでは明らかになっていなかった主人公のスキルがタイムリープであったことが、この作品の残酷性を際立たせていたのではないでしょうか。タイムリープが乱用できるからってバッドエンドを何度も見させてもいいだろ…というのがあったのか無かったのかはともかく、プレイしながら早く先に進めばいいのにと飛ばし気味で思ってしまったのは、自分の耐性のなさか。

ひとつだけ恨み言を言うなら、かりそめのエンディングの途中じゃなくて最後まで見せてくれてからの方が、まだ向き合おうという気になれたかもしれない。

 

まだ続くような終わり方をさせたこの作品(4作プレイした人にだけ開放されるという訳ではない?)が、どのような続きを見せてくれるのか、慄きながら楽しみである自分が最後にはいるのでした。