きままにほろり

銀色のシールの貼ったゲームのネタバレ感想ほか、徒然なるままに。

親和性

「あなたと私には親和性があるのできっと相性が合いますよ。」なんて言われると、本当かな?なんて一抹の不安を覚えつつも、ある程度は好意的にはなるんじゃないだろうか。本当に合うかどうかは付き合う過程で判断すればいい、合わないと思えば距離を置けばいい。人はそんな曖昧な関係の方が上手くいくと思う。

ここの共通点があるから相性が合う…というので付き合ったとすると、その共通点の認識にズレがあった場合にそこ以外で関係を続けられるかどうか、というのは人によりけりだけど難しいかもしれない。

 

何かというと親和性というのは具体性のない表現だなと思う訳でして。

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9-nine-そらいろそらうたそらのおと

2017年の「ここいろ」から1年ずつ一人のヒロインに焦点を当てた一連の物語を紡ぐという計画らしい、この作品。四人のヒロインだとしても順調に行けば2020年に完結見込みなんですが、そこまで続くのかも含めて気になるところです(完結してもらわないとこれまでの作品を購入したユーザーが宙ぶらりんで放置されることになるし、まぁ無いだろうな…)。そんな作品を中の人の演技がいいという風の噂だけで「そらいろ」購入を決意した自分なのでした。

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三宮クロススクエアに対する危惧

三宮クロススクエア 三宮再開発の目玉とされ、駅と神戸そごう(阪急)とマルイの面する交差点一帯を歩行者天国としようというもので、今年度の市の予算案の中では幅員減少の社会実験のプロセスも示されていた。十字に6線ある自動車道路をすべて無くしてしまおうというもので、狭い三宮駅前広場の解決策としては多少乱暴であるものの画期的だという印象を私も当初は感じていた。しかし、計画の推移を気にしているとこの計画が本当に実現されてよいものなのか、懐疑的な思いがどんどん増していっているのが現状である。

※以下の文は何も知識を持たない一市民の戯れ言です

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リズと青い鳥

一応、中高を吹奏楽部に身を置いた立場として響け!という作品は古傷をえぐられるというか、悔し嬉しの思い出を強制的に想起させられそうなのが怖くて縁をつくることは無い作品だろうなーというように思っていました。

ところが好きな役者さんが出ているからと興味を惹かれ(いくつも出演されていますけど見ていない作品の方が多いはず)先述の理由から鑑賞は決めかねていたものの、予告編でふたりの少女の世界へ完全に引き込まれてしまっていました。

 

吹奏楽部という環境においてひとつの目標を目指す人々に焦点を当てたものではなく、本作はその環境に集う二人の感情の機微に焦点を当てて、あくまで吹奏楽を効果として上手く用いているのがトラウマ回避としては良かったです(結果としてみぞれに共感しすぎて似たようなことになりましたけど)。

 

以下はネタバレというか気持ち悪くなると思うので注意。

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RIDDLE JOKER

発売日的に年度明けの仕事やその他諸々でなかなかシナリオが進められないのではと、危惧しておりましたが次の展開への関心が勝り睡眠時間を犠牲に過去作ペースで全進行を終えることとなりました。

 

待望の新作ということでキャラソンCDの発売からOP、体験版の公開まであっという間に過ぎた心地すらしました。過去作と比べて自分の姿勢の変化として今回はキャラソン全曲が、天神乱漫以来の神作曲だということでコンプリートしたことでしょうか。キャラソンCDを手に取るとドラマCDも当然聴くことになるのですが、茉優や羽月では本編に繋がりそうな鍵が仕込まれており、本編においてどんな展開を魅せてくれるのかドラマCDだけの時点から楽しみでした。 そこから体験版が公開されその鍵の詳細が明かされることになり、製品版まで焦らされずに済んだ安心感とこれからその関係性を元に更にどう踏み込んでいくのかより楽しみとなりました。体験版で明かすのではなく製品版まで焦らすかどうか好みが分かれるとは思われますが、変に焦らされてシナリオを越えてしまい期待外れになるくらいなら、体験版で明かしておく方が自分は好きです。

※以下ネタバレ感想

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カコタマへの送辞

カコタマを始めたのは2年前、ちょうど千恋の発売が待ち遠しくて過去作をプレイし尽くしてそれでも飽き足らずDLしたのが始まりだったように記憶しています(記憶違いの可能性は大いにあるけど)。そこから年月が過ぎ最新作のRIDDLE JOKERが発売された次の週、そんな月曜にサービス終了が告げられるとははっきり言って想定外でした。

ちょうど開発の追い込みに差し掛かる1ヶ月前から復刻が続き、月曜の定期更新で長めのメンテ時間が取られて「これは新作コラボのイベ開催あるかも?」などとお気楽な期待をしていた自分にとって、突然の悲報には期待していたせいの喪失感がどっと訪れました。そして次に抱いた感情にはサービス終了に対する名残推しさよりも、なんでどうしてせっかく新作発売に水を差すようなこんなタイミングでこの発表なんだという怒りと、こんな形で終わるなんてというやるせなさなどの不満です。

 

こんな色々な意味での弱小ユーザーである自分が言ったところで…という思い出話ですけど、カコタマのおかげで色々な可愛いキャラに触れることで、この人の出してる同人誌が欲しいなと思ったりpixiv覗いたりゲームの枠を越えた発見があるのもこのゲームの楽しさでした。ゆず作品はFDが無い故に過去作品の絵はその当時の作風でしか見られないのが了解としてある中で、カコタマという場は過去作品のヒロイン達が描き下ろしでこの世界観に合った服装で出てくるというのは、ユーザーにとって恐悦至極の歓びであったと言っても過言ではありません。それなのに描き下ろされたのは『ドラクリ』『天色』『サノバ』『千恋』の近年四作品のみで、『ぶらばん』『ExE』『夏空』『天神』『のーぶる』の初期五作品はゆずぱら時代に描かれた絵が流用されたのみでした。初期五作品からのカコタマの為の描き下ろしはもちろん、新作『リドル』からの描き下ろしがもう見られないのかと思うと残念でしかありません。恨み言というと前のブログにも書きましたけど「西行桜」「ぬらりひょん」のスキル問題あたりから、スキルとか既存のキャラのスキルとの対照はちゃんとやってるのかという疑問があったり(「西行桜」の修正が斜め45度の対応だったのは唖然としましたけど)、期待をさせていざ始まったレイドはどんどん改善されていったものの(高難度だったレイドを改良型で復刻させるくらい期待してた)、このゲームの趣旨を逸脱するような“カコめない”ターンの出るイベントなど不信感を募らせた時期もありました。

 

こんなことを言いながらも新作の波が終わるとまたこちらが楽しくなるはず…と期待していた自分にとってのこの結果は非常に受け入れ難いものです。やるせなさを更に増長させるような、次週から始まるらしいレイドの予告に新規カードが見えない霊薬消化の為の退潮イベという感には腹立たしさすら覚えます(発表が無くて新規カードの予定あったらすいません)。せめて散るならグ〇マスのように最期くらい華々しく散っていってほしい。開発の至らなかったせいで日の目を見ることなく、お蔵入りとなるようなカードは無いようにしてほしい。そんな最後の願いを込めつつ、カコタマの終わりと大感謝版のリリースを待とうと思います。

 

お疲れ様でした、また別のステージが用意されることに期待を込めて。

金色ラブリッチェ

 ひょんなことをきっかけに庶民が貴族学校で学ぶという『のーぶる☆わーくす』のような始まりとなるこの話、あちらが影武者として潜入したのに対して、本作は庶民のまま転入という形をとります。それゆえ身分の差による差別のような悪い雰囲気から始まっ

たので、これが本編でもしばらく続くとしんどいなーというのが体験版を終えての感想でした(…というのを2か月前に書こうとしてたんですね自分は)。

そんな憂慮を含んで進め始めた本編は、自分は金色奇譚のようなものだと思っていたそれは、まるで一人の少女を描くためだけに用意された物語のようでした。

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