きままにほろり

銀色のシールの貼ったゲームのネタバレ感想ほか、徒然なるままに。

リズと青い鳥

一応、中高を吹奏楽部に身を置いた立場として響け!という作品は古傷をえぐられるというか、悔し嬉しの思い出を強制的に想起させられそうなのが怖くて縁をつくることは無い作品だろうなーというように思っていました。

ところが好きな役者さんが出ているからと興味を惹かれ(いくつも出演されていますけど見ていない作品の方が多いはず)先述の理由から鑑賞は決めかねていたものの、予告編でふたりの少女の世界へ完全に引き込まれてしまっていました。

 

吹奏楽部という環境においてひとつの目標を目指す人々に焦点を当てたものではなく、本作はその環境に集う二人の感情の機微に焦点を当てて、あくまで吹奏楽を効果として上手く用いているのがトラウマ回避としては良かったです(結果としてみぞれに共感しすぎて似たようなことになりましたけど)。

 

以下はネタバレというか気持ち悪くなると思うので注意。

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RIDDLE JOKER

発売日的に年度明けの仕事やその他諸々でなかなかシナリオが進められないのではと、危惧しておりましたが次の展開への関心が勝り睡眠時間を犠牲に過去作ペースで全進行を終えることとなりました。

 

待望の新作ということでキャラソンCDの発売からOP、体験版の公開まであっという間に過ぎた心地すらしました。過去作と比べて自分の姿勢の変化として今回はキャラソン全曲が、天神乱漫以来の神作曲だということでコンプリートしたことでしょうか。キャラソンCDを手に取るとドラマCDも当然聴くことになるのですが、茉優や羽月では本編に繋がりそうな鍵が仕込まれており、本編においてどんな展開を魅せてくれるのかドラマCDだけの時点から楽しみでした。 そこから体験版が公開されその鍵の詳細が明かされることになり、製品版まで焦らされずに済んだ安心感とこれからその関係性を元に更にどう踏み込んでいくのかより楽しみとなりました。体験版で明かすのではなく製品版まで焦らすかどうか好みが分かれるとは思われますが、変に焦らされてシナリオを越えてしまい期待外れになるくらいなら、体験版で明かしておく方が自分は好きです。

※以下ネタバレ感想

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カコタマへの送辞

カコタマを始めたのは2年前、ちょうど千恋の発売が待ち遠しくて過去作をプレイし尽くしてそれでも飽き足らずDLしたのが始まりだったように記憶しています(記憶違いの可能性は大いにあるけど)。そこから年月が過ぎ最新作のRIDDLE JOKERが発売された次の週、そんな月曜にサービス終了が告げられるとははっきり言って想定外でした。

ちょうど開発の追い込みに差し掛かる1ヶ月前から復刻が続き、月曜の定期更新で長めのメンテ時間が取られて「これは新作コラボのイベ開催あるかも?」などとお気楽な期待をしていた自分にとって、突然の悲報には期待していたせいの喪失感がどっと訪れました。そして次に抱いた感情にはサービス終了に対する名残推しさよりも、なんでどうしてせっかく新作発売に水を差すようなこんなタイミングでこの発表なんだという怒りと、こんな形で終わるなんてというやるせなさなどの不満です。

 

こんな色々な意味での弱小ユーザーである自分が言ったところで…という思い出話ですけど、カコタマのおかげで色々な可愛いキャラに触れることで、この人の出してる同人誌が欲しいなと思ったりpixiv覗いたりゲームの枠を越えた発見があるのもこのゲームの楽しさでした。ゆず作品はFDが無い故に過去作品の絵はその当時の作風でしか見られないのが了解としてある中で、カコタマという場は過去作品のヒロイン達が描き下ろしでこの世界観に合った服装で出てくるというのは、ユーザーにとって恐悦至極の歓びであったと言っても過言ではありません。それなのに描き下ろされたのは『ドラクリ』『天色』『サノバ』『千恋』の近年四作品のみで、『ぶらばん』『ExE』『夏空』『天神』『のーぶる』の初期五作品はゆずぱら時代に描かれた絵が流用されたのみでした。初期五作品からのカコタマの為の描き下ろしはもちろん、新作『リドル』からの描き下ろしがもう見られないのかと思うと残念でしかありません。恨み言というと前のブログにも書きましたけど「西行桜」「ぬらりひょん」のスキル問題あたりから、スキルとか既存のキャラのスキルとの対照はちゃんとやってるのかという疑問があったり(「西行桜」の修正が斜め45度の対応だったのは唖然としましたけど)、期待をさせていざ始まったレイドはどんどん改善されていったものの(高難度だったレイドを改良型で復刻させるくらい期待してた)、このゲームの趣旨を逸脱するような“カコめない”ターンの出るイベントなど不信感を募らせた時期もありました。

 

こんなことを言いながらも新作の波が終わるとまたこちらが楽しくなるはず…と期待していた自分にとってのこの結果は非常に受け入れ難いものです。やるせなさを更に増長させるような、次週から始まるらしいレイドの予告に新規カードが見えない霊薬消化の為の退潮イベという感には腹立たしさすら覚えます(発表が無くて新規カードの予定あったらすいません)。せめて散るならグ〇マスのように最期くらい華々しく散っていってほしい。開発の至らなかったせいで日の目を見ることなく、お蔵入りとなるようなカードは無いようにしてほしい。そんな最後の願いを込めつつ、カコタマの終わりと大感謝版のリリースを待とうと思います。

 

お疲れ様でした、また別のステージが用意されることに期待を込めて。

金色ラブリッチェ

 ひょんなことをきっかけに庶民が貴族学校で学ぶという『のーぶる☆わーくす』のような始まりとなるこの話、あちらが影武者として潜入したのに対して、本作は庶民のまま転入という形をとります。それゆえ身分の差による差別のような悪い雰囲気から始まっ

たので、これが本編でもしばらく続くとしんどいなーというのが体験版を終えての感想でした(…というのを2か月前に書こうとしてたんですね自分は)。

そんな憂慮を含んで進め始めた本編は、自分は金色奇譚のようなものだと思っていたそれは、まるで一人の少女を描くためだけに用意された物語のようでした。

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希望抱きて維新叶うか

衆議院選が終わりかけの今にその時の自分がどう考えていたのかを記憶に留めておくためにも、ブログという形で残しておこうかと主に野党勢力への雑感などをば。

 

今回、やはり世間的にも個人としても話題となったのは民進分裂からの希望・立民への分断で間違いないでしょう。憲法改正の議論へ肯定的な希望憲法固持の立民ということで上手く分かれたのかと思いながら見た、とある日の県内候補者アンケートの記事。 憲法改正(情勢を鑑みて9条について)の是非についての質問に、各政党別で候補者の回答を見ていたところ、希望の議員の中に可否両方の意見があるではないですか。肯定的な政党なはずなのにどういうことなのか、既にこの時点において不信感というものが出てきます。そして投票日に近づくにつれて代表の求心力低下に伴う、鞍替え議員の意趣変えの報道。

そんな議員の所属する政党・政党自体を誰が信頼出来たでしょうか。更に参議院民進議員からは当選後の再合流の発言まで見られ、民進を分党したあの時はなんだったのかという流れに、このまま投票日になり一定の勢力を得てしまったらと考えただけで恐怖でした。

そして迎えた結果は政権与党が改選前の議席を少し減らしたものの、改憲発議が可能な3分の2を上回る情勢となりました。希望と立民に分かれたことが功を奏したのか(?)、以前の民進から両党合わせて大幅に議席数を伸ばす結果となりました。しかし選挙後すぐに希望と民進の合流を解消する動きもあり、これが果たして国民を利する動きであるかは疑問でしょう。公認を得て立候補するということは、その議員だけでなく政党を含めて託すということであり、議員に対する信用のみで成り立っているものではないでしょう。そんな裏切り行為を許してよいのかどうか、有権者は考えて次回の選挙への判断材料とされるべきではないでしょうか。

 

国会での方針を一にしていると希望と共闘を宣言した維新ですが、一部の競合した選挙区において割を食ってしまったのは残念としか言えません。

 

ワガママハイスペックOC

体験版はやったものの本編はやっておらず、気になるキャラがヒロイン化されるからとファンディスクのみを買う奇行に走るのはハピメア以来でした。姉キャラが好みな私にとっては二人もその属性があるということで期待値は割と高めだったように思います。

 

学生でありながら漫画原作を手掛ける作家である主人公の幸樹にはぐーたら妹の兎亜と幼馴染みの真尋、漫画担当で生徒会長のかおること副会長のアーシェに囲まれて生徒会役員として学校生活を送っています。本編では以上の四人がヒロインであったものを、FDではクラス委員長の夏恋と担当編集の千歳、担任の縁をヒロインに加えて話は展開します。FDらしく最初から個別進行を選択する形で話は進んでいきます。

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公共の目

なにわの貸切で不適切な張り紙があったという話が先日のTLを駆けたのはこれを読まれる時にはまだ覚えられているのでしょうか、それともそんな話もあったかなと思い出すようなものでしょうか。 たまたま大学鉄研が主催する貸切で行われたことだからそこそこ盛り上がっただけで、夜行列車の窓にタペストリーを出してみたり普通列車の車内から窓を開けて張り紙を出してみたり…そうした奇行はこれまでも数知れずTLで目にしてきました。ですので私にしてみると「何を今更」みたいな感じなんですけど、ふと考えることがあり一般論として落書き程度にまとめてみることにしました。

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